ホルモンバランスの乱れが肌荒れの原因?

「ニキビができる」「化粧ノリが悪くなる」など、生理前後での肌荒れに悩む方は多いのではないでしょうか?
生理前後はホルモンバランスの影響で肌が敏感になるため、肌荒れが起こりやすくなるのです。
今回は日頃の生活に取り入れやすい簡単な「ホルモンバランスを整える方法」をご紹介します。

ホルモンバランスで肌が荒れる原因

よく耳にする"ホルモンバランスの乱れ"とは?

女性ホルモンは 「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と 「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類が存在し、生理前後の肌荒れと大きく関わっています。
エストロゲンは主に美肌作用があり、分泌量が増えるほどお肌の調子が良くなります。
一方で、プロゲステロンは男性ホルモンに似た作用があり、皮脂分泌を促します。
これらのホルモンは常に変動していますが、生理前になるとプロゲステロンが増加して皮脂分泌が活発に。すると、ニキビができやすくなったり、毛穴が詰まりやすくなったりといった肌トラブルが起きるのです。
また、生理中にはどちらの女性ホルモンも分泌量が減少するため、肌のバリア機能が低下し、肌の状態が不安定になります。
今まで肌トラブルと無縁だったとしても、年齢を重ねるとともに肌の老化やトラブルを感じ始める方が増えてきます。
特に40歳を超えると肌の変化を感じやすくなりますが、これは「女性ホルモンの減少」が要因の一つです。
女性ホルモンの中でも美肌ホルモンと呼ばれるエストロゲンは、卵巣から分泌されています。しかし、年齢とともに卵巣の機能は低下するため、エストロゲンの分泌量は減少。その結果肌の乾燥、ハリ・弾力の低下、シミ、シワなどのさまざまな肌の悩みが現れてくるのです。


ホルモンバランスの乱れは敏感肌の原因にも

ホルモンバランスは生理周期だけではなく、ストレスや生活習慣でもすぐに乱れてしまうものです。
こうしたホルモンバランスの乱れを放置していると肌の状態はどんどんと不安定になり、敏感肌の原因になります。
敏感肌になると肌のバリア機能は低下し、今まで使用していたスキンケアやコスメが急に合わなくなったり、ピリピリと刺激を感じたりすることも。
健やかな肌に導くためには、ホルモンバランスを整えることと肌に合ったスキンケアが重要です。肌に負担のかからない低刺激のスキンケア品を選び、なるべくシンプルなケアを心がけましょう。


ストレスを極力減らす

日頃からバランスの良い食事を心がけることはもちろん大切ですが、もう1つ気をつけてほしいことはストレスを減らすこと。
ストレスはホルモンバランスに影響を与えます。
ここでは、ストレスを上手にコントロールするコツをまとめてみました。
【有酸素運動で自律神経を整える】
有酸素運動は生活習慣病の予防、ダイエット、筋力アップといった身体への効果だけでなく、ストレス軽減も期待できます。
ヨガやウォーキングなどの有酸素運動は副交感神経に働きかけ、心身をリラックスさせてくれるでしょう。
【アロマテラピーで嗅覚からリラックス】
アロマテラピーとは、植物から抽出した精油の香りによる自然療法のひとつです。
香りを嗅ぐと鼻から脳を通じて自律神経を刺激し、リラックス作用をもたらします。
アロマの香りにはたくさんの種類がありますが、ストレスを軽減したい場合には柑橘、樹木、ローズなどの香りがおすすめです。
自分好みの香りを見つけて、部屋で焚いたりお風呂へ入れたりと色々な方法で楽しみましょう。
【しっかり睡眠をとる】
よく眠ることもストレス軽減に効果的です。しかし、睡眠時間が長ければ良いというわけではなく、「質の高い睡眠」であることが大切です。
質の高い睡眠をとるためには、以下のポイントに気をつけましょう。
・就寝前のスマホやパソコンは控える
スマホやパソコンが発するブルーライトには覚醒作用があります。
ネットサーフィンやゲームをしていると脳が興奮して眠気が覚めてしまいますので、就寝時間が近づいてきたらスマホやパソコンは触らないようにしましょう。
・刺激のある飲食物は控える
コーヒーやお茶に含まれるカフェイン、タバコに含まれるニコチンには脳を覚醒させる作用があるため、寝付きが悪くなる可能性があります。
また、アルコールは睡眠を浅くしてしまうので過剰摂取は控えるようにしましょう。

ホルモンバランスの乱れが肌荒れの原因?まとめ

女性の肌は生理周期によって大きく左右されますが、他にも生活習慣やストレス、睡眠不足もホルモンバランスが乱れる原因となります。
肌荒れを悪化させないためにも日頃からホルモンバランスを整えて健やかに過ごしましょう。